社畜労働の末に人生初の原爆ドームへ<広島旅行その1>

社畜

一年半ほどのニート貴族生活を経て、嫌な夢も見なくなったんでそろそろ働くか…と重い、重すぎる腰を上げた。でた内定は5?6?社くらい。経験則や違和感そして直感から吟味に吟味を重ねて一社へ入社するも、驚くほど社畜企業を選んでしまい「自分の経験も直感もクソかよおおお!!!!!!」と叫ばずにはいられない今日この頃、帰宅は24:00前、ご飯を食べる時間がなく、寝る前には働きすぎて動悸息切れがして脳みそが空焚き状態で身体は鉛のように疲れてるのに眠れない。そこに「忙しすぎて昼飯食べる時間がない」が数日重なった先日「あ、もうだめだ(^○^)/」と思い、誰に詳細を説明するわけでもなく「有給とりまーす」と全てを放り投げて離脱。成長したな自分。

行くなら広島

会いたい人がいた。時間ができたら次はあの人に会おう。そう思っていた。迷わず広島へ行こうと思い、でもどういう方法があるんだっけ?広島ってどの辺なんだっけ?が全くわからず、とりあえずめちゃくちゃ時間かかりそうだし、夜を使えば時間を抑えられそうと思い夜行バスをチョイス。せめてもの3列独立シート窓際で。

新宿バスタを初利用。前々から気になってたんだよな。バスタ下のパン屋でパンを買う。夜買うだなんて背徳感とセットで最高でしかない。

風呂入って髪も乾かして完全体で通る新宿は少々違和感。私が清潔すぎて明らかに浮いてしまう。まるで社畜になりきれない今の私のようだ(ポエマーかよ)

エスカレーターが好き。空港や新幹線しかり、どこかに向かうエスカレーターが好き。

バスタは新宿の人を詰め込んだんかいと思うくらい混雑してる。この時間にと思うと安心するし、出発地ごとに礼儀正しく区画に集まる人の集合体がかわいい。誰も知ってる人がいないことに安堵する。こういうのは疲れている時にいつも思う。

バスはめちゃ揺れ。もう中年に夜行バスはダメなんだなと知見が溜まる。夜に運んでくれるのは時間効率がいいけれど。いいけれどね。

 

途中宝塚PA?で降りてみる。お手洗いが綺麗。

真夜中に無免許人間が降りれるはずのない場所にいられえうという非日常が好きだ。お店屋さんはやってない。

気を緩めると去来する現実を景色や「自分はいま非日常にいる」「私は大丈夫よ」と言い聞かせて動悸息切れを止める。社会の負というものがある。ブラック企業やブラック労働についての腹立たしさと言ったらないけれど、こういうのは経験して知見を得ていくしかなくて。私は十分吟味を重ねたし、何か意味があるんだ。そう必死に思うことでやっと。他の企業を選んでいればはもう考えないことにした。

とにかく言えることはベンチャーは要注意。大は小を兼ねる。だから大に行くに越したことはない。迷ったら大へ。そういう知見を得た。それ以上でも以下でもない。ただ一定の腹立たしさと抱えきれぬ疲労と、きっとまた大きな気づきを得られるという根底に眠る安堵がグチャグチになりながら、とにかくもう眠らせてくれと夜行バスの遮光カーテンから漏れる光にタイムスリップを重ねて、とにかく前だという思いを抱き締めて眠る。